人はなぜ不幸になるのか?

コラム

この記事の所要時間:420

ふつう、動物は、健康で食べ物が十分にある限り、幸せを感じているはずです。

人間も当然そうだと思いたいところですが、現代世界ではそうでもないのが実情です。

あなたの周りを見渡してみてください。
果たして、何人の人が幸せだと感じているのでしょう?
いや、幸せそうに過ごしているだけでも、どのくらいいるでしょう?

数えるほどしかいないはずです。

しかし、
極端に不幸な環境(自分ではどうしようもない状況)下にある場合を除くと、
日常的な不幸は、たいていが間違った世界観や生活習慣によるものであるといえます。

つまり、
個人の力で何とかなる事柄がほとんどであるということです。
何とかなる事柄なのにわざわざ、なぜ人は不幸になるのでしょう?

それは、不幸な人の多くが、ある種の病気に侵されている状態だからです。

今回は、そんな病気のいくかを紹介していきたいと思います。
自分が侵されている病気について理解すれば、その病気から逃れることも可能です。

もし、あなたが自分が不幸だと感じているのであれば、今回の記事がなにかしらの役に立てれば幸いです。

では、まいります。

ねたみという病気

不幸の最も強力な原因の1つは、恐らく、ねたみという感情ではないでしょうか?

ねたみ深い人は他人に災いを与えたいと考え、ばれないならそうしたいと思うものです。さらに、自分より幸せそうな人をみて、その幸せを自分のモノにしたいと考えてしまいます。

ねたみという感情はなぜ起こるのでしょう?

それは、
他者との比較し、優劣をつけることによって生じると言われています。

そして、
ねたみ深い人は、その優劣をつけるたびに劣っていると感じ、習慣化した状態と言えます。

ねたみ深い人間は不幸です。
ねたみの本質は、ものをそれ自体として見るのではなく、他者との関係において見ることにあります。

例えば、
ねたみ深い人間が不自由しないだけの月給をもらっているとします。
本来は満足すべきなのに、自分より優秀とは思えない人が自分より多い月給をもらっていることを耳にすると、不公平感で頭がいっぱいになってしまうんです。

ねたみという病の治療法は、「考えても仕方のないことを考えない習慣」を身につけることです。

なぜなら、
比較を続ける限り、上には上がいるからです。
そして、その比較によって生まれるのは、不幸だけです。

成功という病気

現代のビジネスマンの多くは、「成功するための競争」に侵されています。

この競争に侵された人が恐れるのは、明日の食事にありつけないことではありません。
同僚たちを追い越すことができないのではないか、あるいは、追い越されるのではないか?ということです。

成功を追求する限り、その追及には終わりがありません。
つまり、成功を追求する限り、不安は付きまとい、幸せになることはありません。

もちろん、
成功を望むことがいけないということを言っているのではありません。
幸せの源泉を競争に勝つことに求めすぎるのがダメだと言っているのです。

成功は幸せを形作る1つの要素でしかありません。
成功を得るために他の要素が全て犠牲にされているのだとすれば、それは、病気だと言わざるを得ないのです。

退屈を恐れる病気

人は本能的に、退屈を恐れる生物です。
そして、人は、絶えず刺激を求め、美味しいものを食べたり、娯楽を楽しみます。
しかしながら、結局、昨日が楽しければ楽しいほど、翌日は退屈になってしまいます。

そして、より強い刺激が必要になります。

だから、退屈に耐える力をある程度持っていることは、幸福な生活にとって重要になります。

病気の治療法

今まで紹介した3つの病気は、悪循環を生み、増大し続けます。
ですので、悪循環を止めること。良い循環を回すことが重要です。
治療法は、2つあります。ひとつは、各病気にあった治療法を試す。もうひとつは、根本治療です。

3つの病気には、共通点があります。
それは、欲求の方向が内向きだということです。
つまり、欲求が自己中心的だということなんです。

「欲求が自己中心的なのは当たり前だ」と考えるかたも多いかもしれません。

しかし、実は、
自己中心的な欲求こそが、不幸の源泉なんです。

幸せになるために自分の欲求を追求し、結果として、不幸になる。

だとしたら、
どうやったら、幸せになれるのでしょう?

それは、他者に向けるようにすることです。
とはいっても、聖職者や宗教家のように、すべてを他者に捧げる必要などありません。
自分の欲求のごく一部を他者を幸せにしたいという欲求に変えるようにするだけでいいんです。

そもそも、
自分が幸せになりたいと思うことは、悪いことではありません。
自分が幸せになることばかりに目がいってしまい、病気の状態になることが悪いことなんです。

なので、
「少しだけ自分でない他者を幸せにしようと考える習慣を身につける」
これなら、今日からでも、始められそうじゃないですか?

LINEで送る
Pocket