戦略よ。経営者に宿れ!

コラム, 経営戦略

この記事の所要時間:20

私は、3年前まで経営企画部門で仕事をしていた。
その頃の私は、中期経営計画や年度方針、予算などを作ることが戦略を作ることだと考えていた。

今日は、「その考えは間違っていた!」という話がしたい。

経営企画部門のつくる「戦略」

ある程度の規模の会社になると、「経営企画」を名乗る部門が現れる。
経営企画部門は、中期経営計画や単年度予算、年度方針、経営政略などの資料を作成して、全社に共有していく。

経営企画部門の人々は、これらを戦略と勘違いする。
しかし、そこに存在するのは、戦略の入口。分析だけだ。
中期経営計画などの資料を受け取った経営者は、資料は資料、判断は判断と、分けて考えていて、最後は自分で決断していく。

戦略はつくるものではない

そもそも、「戦略をつくる」という発想自体が間違っている。
戦略をつくろうと思えば、経済の状況、自社や競合他社の状況などについて、様々な「想定」を置くことになる。

その手の想定が外れた瞬間。
「つくられた戦略」は無効化し、何の役にも立たなくなる。

戦略とは何か?

戦略とは、不確定な未来に立ち向かうための方策だ。
実際には次々と想定が崩れ、思わぬ方向からタマが飛んでくる。

  • 稼働したばかりのサービスがシステムダウンした
  • 他社が、自社をはるかに超える商品を発表した
  • 想定したメインターゲットから総スカンをくらった

などなど。
こういった「予想外の展開にタイムリーにどう対処するのか?
それが戦略の要諦となる。

真の戦略とは、経営者の判断の積み重ねにすぎない

飛んでくるタマを受け、最終的な判断を下すのは経営者だ。
タマの受けとめ方、判断の下し方が、積み重なり、戦略を作る。

世に出回っている戦略の教科書は、後出しじゃんけんに過ぎないということだ。
どこから飛んでくるのかわからないタマに対し、マニュアルを用意できるわけがない。
つまりは、戦略をマニュアルのように使おうとすること自体がナンセンスだということだ。

戦略は、経営者の成績表

戦略は、経営者の下した判断の積み重ねに過ぎない。
つまり、「戦略は経営者の成績表」ということだ。

どんどん飛んでくるタマ。
経営者は、タイムリーに打ち返す。
その結果として、戦略は形成される。

経営者の「成績表」である戦略。
あなたの戦略は何点だと思いますか?
たとえ100点満点だったとしても、日々刻々と判断は積み重なり、成績表が形を変えていく。
そのことをお忘れなく。

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