脳を休ませない工夫

コラム, 人事

この記事の所要時間:210

あなたは自転車に乗れますか?

自転車に乗れる人は、何も考えずに乗れると思います。
「右のペダルを押し下げて、と。あっ、ちょっとふらついたから、ハンドルでバランスとって前を向いて・・・、うお!歩行者キター!ベルを鳴らす準備もしなきゃ!」なんて考えながら自転車に乗る人はいませんよね。

しかし、思い出してください。
自転車に乗れなかったとき、自転車の練習は(この例ほど極端では無いにしろ、)考えながら乗っていたはずです。
上達すると考えなくても乗れるようになるんですね。

脳にある2つのシステム

これは脳の作りと密接に関係しています。
脳には2つのシステムが搭載されており、1つは物事を考えずに自動的に処理するシステム。もう1つは自動的に処理できなかった問題を解くためのシステムです。
過去にもお話させていただきましたが「ファスト&スロー」という本が詳しいです。

自転車は未経験の状態ですと、脳が自動的に処理出来ず考えながら乗るのですが、ある程度上達すると考えなくても処理出来るようになる、ということですね。
これは脳に無駄な力を使わせないためのエコなシステムなのです。

脳の欠点とその克服

しかし、このエコなシステムも欠点はあります。あなたはこんな経験は無いでしょうか。

「あれ、家の戸締まりしたっけ?」

これは加齢による神経細胞の衰えよりも、このエコなシステムが影響していると考えられています。
自転車と同じように考えずに行動していませんから、記憶に残らないんですね。

この程度なら、まだかわいいものですが深刻な事態になる場合もあります。

私の経験上では「人の評価」が顕著です。
一日に何十人も面接をしていたとき、履歴書と軽い会話だけで「あー、はいはい。わかりましたわかりました。このタイプの人ね。」みたいな感じです。
その人物評は当たるときもありますが、外れることもそれなりにあったのです。
期待値以上であった場合、つまり、良い方に外れるならまだしも、入ってから「あれれ?」みたいな場合は結構さむいです。

そんな失敗をいくつか重ねてからは、極力、エコモードではなく、まっさらな気分で面接に臨むようにしました。
とは言え、こういうのは心がけみたいなものですから、持続させるのはなかなか難しいんですよね。

よって、新鮮な気分を持続させるため、普段と違う進め方をしたり、普段と違う場所で面接したり、といった工夫をしました。
これはそれなりに効果があるのでおすすめです。

以上から、たとえどんなに慣れたことであっても、常に新鮮な気分で臨めるように少し工夫してみてはいかがでしょうか。

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