このノートとペンは合わせて110円です。ノートはペンより100円高いです。さて、ペンはいくら?

コラム

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脳にある2つのシステム

人間の脳には2つのシステムが搭載されていると言われます。

システム1は印象や直感をつかさどり、自分でコントロールすることが難しい領域です。誰かの表情を見て、一瞬で相手の気持ちを察するのはこのシステム1です。
システム2はシステム1で解けなかった複雑な計算や文章を書く場合など、理屈や論理で働く領域です。
(「ファスト&スロー」という書籍に詳しく書いていますので、ご興味があればどうぞ。)

「2+2=?」、この答えは一瞬で出ますが、それはシステム1です。
「32×14=?」、この場合は特別な教育を受けていない限り、システム2が担当します。

システム1の不得意な問題

しかし、タイトルのような問題はくれぐれもご注意ください。システム1では誤りやすく、システム2なら時間は掛かりますが、正解を得やすくなります。

もし、あなたの答えがペンの値段を10円にしていると誤りです。ペンの値段は5円でノートの値段は105円なんですね。
110円、100円・・・10円!という一見すると関係がありそうな「印象」がシステム1での誤りを生んでいます。
問題を少し変えてみると、よりはっきりするかもしれません。

このノートとペンは合わせて98円です。ノートはペンより74円高いです。ペンはいくらでしょうか?

こうすると、大抵はシステム2で考えます(多分・・・)。
なお、解くのに時間が掛かっても、それはシステム2が使われている証拠なので正常です。

ともかく、システム1は無意識に動作し、スピードは速いが間違いも起こり得るシステムで、システム2は意識によって動作し、スピードは遅いがシステム1よりも正確なシステム、ということになります。

判断は早い方がいい、これは本当なのか?

判断は早い方が良い、とはよく言われますが、その判断がシステム1の印象や直感に由来するものであれば、誤りを含んでいることを理解しておかなければなりません。
論理的思考はシステム2ですから、ある程度の時間が掛かるものなのです。

もしあなたに人生の分岐点が来たときは、直感で決めずに、じっくり考えてみても良いかもしれませんね。

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