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『5分で学ぶ!文章を「 編集 」するコツ』シリーズの第4弾です。

今回は、冒頭文の工夫で、共感を得やすくするという編集を行ってみたいと思います。
冒頭文というのは、本文に入る前の前置きといった役割ですが、本文を読んでいただけるかどうかは、冒頭文にかかっているといっても過言ではありません。

それほど、重要なんです。

では、「冒頭文がなく、いきなり本文から始まる文章」をまず読んでみましょう。

ケアマネージャー

股関節を骨折しリハビリを行っているおばあさんがいました。
口癖は「歩けるようになりたい。寝たきりはイヤ」というものでした。

その歩けるようになりたいという希望を叶えるためにリハビリを提案したところ驚きの一言が。
「リハビリはしたくない」
運動は嫌いだというのです。

一体どのように考えてるのか確認したところ、
「歩行状態が悪くなっているのでできるだけ動きたくない」
「でも、歩けるようにはなりたい」
ということでした。
困りました。

これは八百屋で「人参買いたいけど、お金は払いたくない」と言ってるようなものです。
その後誘っても誘ってもリハビリは見向きもせず、できるだけ自分は動かないように動かないようにして暮らしていました。

結果、予想通り足の筋力は衰え車椅子が必要になりました。歩行状態の改善としては大失敗しました。
しかし本人のリハビリはしたくないという意向については大成功だったかなと思います。

時々こういう人います。
「長生きはしたい。でも薬は飲みたくない。でも病院行って薬をもらってくる。でも飲まない」
一体何を考えているのか、私にはさっぱり理解もできませんし共感もできません。

※上記文章は、実際の文章を記事用に加工したものです。

記事の編集手順

冒頭文を付け加えました。本文には変更を加えていません。

冒頭文では、共感を意識しています。
共感ポイントは、「プライトでは絶対付き合いたくない人でも仕事の場合は、我慢して付き合う必要がある」ということです。

よほど奇特な方以外、共感できると思います。

編集後:「ケアマネージャーだって、人間だもの」

私は、ケアマネージャーの仕事をしています。
ケアマネージャーをしていると、「困った人」に出くわすことがよくあります。

プライベートであれば、絶対付き合わないタイプ。
でも、仕事では付き合わないといった選択肢はありません。

今回お話しするのは、そんな「困ったおばあさん」の話です。

股関節を骨折しリハビリを行っているおばあさんがいました。
口癖は「歩けるようになりたい。寝たきりはイヤ」というものでした。

その歩けるようになりたいという希望を叶えるためにリハビリを提案したところ驚きの一言が。
「リハビリはしたくない」
運動は嫌いだというのです。

一体どのように考えてるのか確認したところ、
「歩行状態が悪くなっているのでできるだけ動きたくない」
「でも、歩けるようにはなりたい」
ということでした。
困りました。

これは八百屋で「人参買いたいけど、お金は払いたくない」と言ってるようなものです。
その後誘っても誘ってもリハビリは見向きもせず、できるだけ自分は動かないように動かないようにして暮らしていました。

結果、予想通り足の筋力は衰え車椅子が必要になりました。歩行状態の改善としては大失敗しました。
しかし本人のリハビリはしたくないという意向については大成功だったかなと思います。

時々こういう人います。
「長生きはしたい。でも薬は飲みたくない。でも病院行って薬をもらってくる。でも飲まない」
一体何を考えているのか、私にはさっぱり理解もできませんし共感もできません。

すこし補足

今回の文章を見ていただいたら分かるように、加筆は行っていません。冒頭文を足しただけです。
本文は、非常に面白くて、興味深いのに読まれない文章というものがあります。

これは、「冒頭文での共感出来る部分が少ない」「いきなり本文に入ってしまったので、感情移入ができなかった」といった冒頭文の問題であることが多いです。

冒頭文で読者の気持ちをしっかり掴んでいるかを確認するクセをつけるようにしてくださいね。

過去の『5分で学ぶ!文章を「 編集 」するコツ』シリーズはこちら

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