私が中学生の頃の、ちょっぴり切なくも笑える話。

卒業間近のある日、いつもの仲良し5人組で下校していたところ、友人Aが「ちょっと寄り道して帰ろう」と言い出したので、普段とは違う道を通って帰ることに。
いつものようにふざけたり、面白い話をしながらゲラゲラ笑って歩いていると、前方に気配を感じて立ち止まった。
50m程先の道の真ん中に、遠くからでも分かる大きなハスキー犬がポツンと座っていたのだ。
首輪をしていたので、恐らく飼い犬が逃げたのだろう。
友人Bが「引き返そう」と言い出したので、満場一致で方向転換しようとした瞬間、ハスキー犬に気付かれ目が合ってしまった。
「うわ、ヤバい...」
一瞬時が止まったかのごとく、固まる5人とハスキー犬。

そして完全にロックオンされた状態の5人に向かって、物凄い勢いで走ってくるハスキー犬。
まずは友人Aがターゲットになったのだが、なぜかその犬は異常に発情しており、前足でAの肩を掴み腰を振り出した。
その後、友人B、C、Dが次々にターゲットにされ腰を振るハスキー犬。
ついに残すは私のみ。当時犬が苦手だった私は、「来るなら来い!」と怖いながらも覚悟を決めたのだが、そのハスキー犬は再びAの方へ。

「あ、あれ?」

そしてその後、ハスキー犬は友人A~Dを行ったり来たりで一度も私の所へ来ることはなかった。

私はそんなに魅力がないのかと犬に現実を教えられた、悲しいかな私のすべらない話でした。

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