台風とソフトクリーム

すべらない話

アルバイトをしていた頃の話。

道の駅の中にある売店で働いていたときのこと。
そこではソフトクリームを売っていて、お店の外には高さ80cmほどの、よくあるソフトクリーム形の電飾が置いてありました。

ある夏の日、夜には台風が来るというので、お店の窓が割れないようダンボールで補強をして帰りました。
窓ガラスのことで頭が一杯になっていた私たちは、外のソフトクリーム電飾のことはすっかり忘れていたのです。
次の日お店に来てみると、ソフトクリームの上の部分が飛んで行ってしまい、無残にもコーンの部分だけが残されていました。
近くを探すも見つからず、電飾の電気が点かなくなっていたのでコーン部分も処分して、数日が経ちました。

お掃除スタッフのおばちゃんが、ソフトクリームの上の部分を「これ、売店さんのだよね?」と届けてくれたのです。
「どうもすみません、コレどのへんに落ちていましたか?」「あっちの草むらの中よ。」 ご想像通り、そのソフトクリームはチョコレート色です。
草むらでこんな物体を発見したおばちゃん、さぞ驚かれたことでしょう。
コーン部分は捨ててしまったし、チョコソフトの上部だけの模型を私たちはどうすることもできませんでした。

今では良い思い出です。

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