「 違和感 」マーケティング

2017年3月19日コラム

この記事の所要時間:210

ある休日の昼間。私は街を歩いていました。ふと左手のアパレルショップに目をやると、ぎょっとするような光景が。

といっても、アウターを着せたマネキンが店の前で2体倒れていただけです。
なのに、一瞬、人が倒れているのかと目をやってしまったのです。

「なんだ。風で倒れただけか」
と考えて、ふと違う考えがよぎりました。

「もし、わざと倒してたとするとかなり巧妙なマーケティングだな?」
というのも、店の前を通る人の多くが、倒れたマネキンに目をやり、通り過ぎていったからです。

違和感を利用したマーケティングの功罪

違和感を利用し、人の気を惹くという手法自体は、商品の優劣を決める要素である「新規性」や「意外性」といった形で使われていたりします。

つまり、紹介したお店が意図的にマネキンを横たえていたとしても、不思議はないということです。

しかしながら、この試みに限って言うと失敗に終わったといえるでしょう。

多くの商品やサービスに抜け落ちている視点

この例が失敗とした理由は、驚いた人が商品を購入することはおろか、店に入ることもなかったからです。(気になったので、10分程度ですが、しばらく見ていました。人通りは多く、私を合わせて、32人店の前を通り過ぎていきました)

サンプルが少ないと言われるかもしれませんが、仮に店に入ったとして、それは、本当に成功といえるでしょうか。

まず、お客様が違和感を感じたあとに、その商品やサービスを好ましいと感じることが重要です。
なぜなら、最終的な目的は、お客様にご購入いただくことですから。

仮に違和感が店に入るという行動を引き起こしたとして、お客様は、その横たわっている商品やお店に対し、良い印象を受けるでしょうか。

多くの商品やサービスに抜け落ちている、あるいは、考え抜かれていない視点に、お客様の視点があります。

お客様の視点とは

お客様の視点というと、ディズニーランドのキャストのような「おもてなしの精神」のようなことを思い浮かべるかもしれません。

ですが、私の考えるお客様視点は、もう少し広い概念を指します。
それは、「お客様であれば、どう感じるか、どう考えるか」という視点です。

あなたが生み出した商品やサービスのもつ「違和感」。お客様の視点に立った際に受け入れられる「違和感」でしょうか。それとも。。。。

心血を注いで生み出した商品やサービス。だからこそ、お客様の視点で考え抜くひと手間をかける。これって、大事なことだと思いませんか?

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