鳥の目、虫の目って、どういう能力ですか?

2017年3月4日コラム, 経営戦略

この記事の所要時間:330

経営戦略を策定するために必要なスキルとして、全体の流れをつかむスキル個別の動きを分析するスキルの2つが挙げられます。
いわゆる「鳥瞰虫瞰 (ちょうかんちゅうかん)」というスキルです。

しかし、
2つのそれぞれのスキルについて、どのようにすれば身に着けることができるかを詳しく説明している書籍が意外に少ないように思います。

というのが、鳥瞰と虫瞰は卵が先かにわとりが先かといった関係によく似ていて説明するのが少々厄介なんです。
なので、どちらかだけを詳しく解説している書籍はあるのですが、どちらも解説している書籍が少ないということになるようです。

そこで今回、「鳥瞰(ちょうかん)」と「虫瞰(ちゅうかん)」についてそれぞれ説明してみたいと思います。

鳥瞰といういうスキルについて

鳥瞰(ちょうかん)とは、鳥が空から地上全体を見るように、全体を捉えることです。
「経営者は、物事を客観的、俯瞰的に見れなければならない」などとよく言われますね。
鳥瞰とは、そういった見方ができるスキルとなります。

全体の流れを知るためには、全体がどういった要素によって、成り立っているか?を知らなくてはいけません。
つまり、部分を理解したうえで、全体へと統合していく能力こそが、鳥瞰というスキルになります。

虫瞰というスキルについて

それに対し、虫瞰(ちゅうかん)とは、虫のように地をはって、より具体的な現象などを分析していくことです。
具体的な事象がなぜ起こっているのか?を捉えるスキルになります。

抽象度の高いものを独自の切り口で分解していく能力こそが、虫瞰というスキルになります。

鳥瞰というスキルを身に着けるには?

勘の鋭いあなたは、もう気付いたかもしれません。
鳥瞰と虫瞰は、お互いを補完しあう関係にあります。
そして、それぞれに必要となる能力も、似ている部分があります。

まず、鳥瞰に必要な能力ですが、部分を積み上げて全体像を作る能力となります。
理解しやすいように「ジグソーパズル」を例にして考えてみましょう。

ジグソーパズルをやたら早く仕上げる人がいます。
ジグソーパズルを早く仕上げるには、「ピースの形状」を捉えることがもちろん大事です。
しかし、全体像を理解し、それぞれのピースがどこらへんに位置するかを予測することがもっと重要になってきます。

これを鳥瞰に応用すると、あらかじめ、部分の積み上げによってできる全体像を予測する(仮説を立てる)ことが、部分を統合することに役立ちます。

全体像を予測する能力は、全体像の構造のパターンをたくさん知っていることによって、予測精度が上がります。
全体像の構造のパターンは、経験によっても学べますが、書籍などで学ぶ方法を併用することで、より早く学べると思います。

パターン化されたものは、戦略、ビジネスモデルなど、それぞれ体系化された書籍がたくさん出ていますので、そちらを参考にしてください。

虫瞰というスキルを身に着けるには?

虫瞰に必要な能力は、独自の切り口で部分へと分解していく能力となります。
つまり、独自の切り口によって予測される新たな仮説を立てる能力となります。

たとえば、
「物販のEC化が進んでいるが、スーパーでの買い物が日常化している主婦層については、EC化が進んでいないのではないか?(仮説)」と考え、主婦層のEC化率を全体から切り出してみるといった例になります。(あくまでも例ですので、正しいかどうかはわかりません。)

鳥瞰と同じように、より多くのパターンを知っていることが重要になります。
切り口の仮説についてもパターン化されたものが書籍として、たくさん出ていますので、そちらを参考にしてください。

まとめ

  • 鳥瞰(ちょうかん)とは、鳥が空から地上全体を見るように、全体を捉えることです
  • 虫瞰(ちゅうかん)とは、虫のように地をはって、より具体的な現象などを分析していくことです
  • 鳥瞰、虫瞰というスキルを身に着けるには、どちらも仮説を構築する能力が重要です
  • 仮説の構築能力は経験によっても身に着きますが、パターンを知識として知っておくと、より仮説構築の精度が上がります。
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